隣のマネージャーさん。


「でも、選抜メンバーと一緒に悠が入ってますけど…」
「ん?馬鹿か、お前‼︎レジが抜けたら次に入るのは悠なんだよ!!だから入ってるんだよ。」

ダイ先輩があたり前のように言ったのを見て、また俺は複雑な気持ちになった。

それって……

「先輩……」
「何だよ、まだわからないのかー?だから、レジがもし選抜メンバーから外れたら、次は悠が入るってこと‼︎俺は悠より下なんだよ。って、俺に言わせるなよな!!」

そう言って、ダイ先輩はまたわははっと笑った。

「……すみません…」
「んー?何謝ってんだよ。実力だろ、じ・つ・りょ・く!!それに、俺は一度肘やってるからな。あんまりハードなバスケは駄目だって医者に言われてたんだ。だから、補欠で十分!!」
「レジー、そろそろアップ終わるー?」

ダイ先輩が言い終えると、ミーコ先輩が声をかけてきた。

「おっ、呼んでるぞレジ‼︎行ってこーい!!」

ドンッ、と背中を押されて転びそうになりながら2、3歩前に進む。



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