隣のマネージャーさん。


「…俺、先輩の分も頑張ります。」
「あたり前だろ!!頑張れよ!!」

太陽みたいに明るく笑ったダイ先輩につられて、俺も笑った。

背中を押してくれたダイ先輩が、めちゃくちゃ大きく見えた。


「先輩、ありがとうございます。」


小さく呟いて、俺はコートの中に入った。


「うん、いい背中してる!!」
「ダイ、やっぱり羨ましい?」
「ミズキ…んー、五分五分だな‼︎みんなとバスケしたいっていうのと、迷惑かけたくないっていうのがあるからさ。でも、選抜メンバーじゃなくてもみんなでバスケやって同じ目標に向かってるのは変わらねぇじゃん?」
「……ダイ、成長したわね。」
「え?俺、身長伸びたか!?」
「もう…バーカ。」
「あはは!!」

コートの外では、そんな会話がされていた。



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