隣のマネージャーさん。
「あれ…爽〜、兄ちゃん来たぞ‼︎どうした?ん?」
「ソウちゃん……抱っこ、抱っこしてぇ‼︎」
颯汰くんが抱き上げると、爽ちゃんは颯汰くんに抱きついた。
「爽は疲れるとぐずるからなぁ、よしよし。」
「ソウちゃぁあん…ふぇえ〜ん…」
頭や背中を撫でて爽ちゃんをなだめる颯汰くん。
「早く帰ろう、な?」
「やぁだぁ‼︎ママ、いたらやだもん…」
颯汰くんは困ったように蓮次くんを見て、
「レジ、急だけど…今日レジん家に泊まっても平気?」
と言った。
「あたり前だろ?親いねえけど、颯汰なら問題ねえよ。」
「サンキュ‼︎よし、今日はレジん家に行こう!!」
「うん……ひっく…」
頷くと、安心したのか爽ちゃんは抱っこされたまま寝てしまった。
「先輩も、みんなも…今日はありがとうございました。」
颯汰くんはそう言って頭を下げた。
「俺、こんなにいい人達に恵まれて…幸せっす!!」
颯汰くんは笑いながら、涙を拭った。