隣のマネージャーさん。

予選開始



颯汰達の一件があってから数日が過ぎて、とうとう予選が明日から始まる。

あの日から爽ちゃんは毎日体育館に来るようになった。

お気に入りは結愛らしくて、いつも結愛の後をついて歩いたり一緒にいたりするのが見える。

颯汰も今まで以上に笑うし絡んでくるし、誰よりもテンションが高い。

みんな一安心して部活にはげんだ。

「よし、全員集合!!」

監督の声に、全員が集まる。

マネージャーも、もちろん爽ちゃんも。

「いよいよ明日から予選が始まる。選抜メンバーはもちろん、ベンチのメンバーもマネージャーも、全員気を引き締めて試合に挑め!!勝ち負けにこだわらず、最高のプレーをしろよ。」
「「はい!!」」
「みんな、頑張れー!!爽も応援するから!!」

爽ちゃんもニコニコ笑って言った。

「今日は早く寝て、遅刻しないようにな。」

そう言って監督は体育館を出た。

「よし、毎年恒例のヤツやろうぜ、部長さん。」
「……今年は勇大が最後に言うんだからな。」
「わかってるって。よし、全員円になってー。」

勇大先輩の指示に従って円になる。

何が始まるんだ?



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