隣のマネージャーさん。


「じゃあ、言い出しっぺのタクからね。」
「マジ?俺が先陣きっちゃっていいわけ?まぁ、勇大が言うなら俺から始めても……」
「タク、長い……」
「もう、わかったよ‼︎んじゃ、俺からいくからな?」

タク先輩がニッと笑うと、勇大先輩もカズ先輩も頷いた。

「っしゃ!!明日から高校生活最後の予選が始まるけど、まだ俺はこのメンバーでバスケやりたい!!全力でプレーするから、よろしくな!!」

そう言って手を円の中心に向けて伸ばすと、タク先輩は楽しそうに笑った。

「んじゃあ〜、次は……ヤスちゃん、いってみよー!!」
「え、僕ですか〜?ううん…はい、いかせていただきます。」

タク先輩に指名されたヤス先輩は、少し考えたあと、いつものように笑った。

「タク先輩と同じく、まだまだ僕もこのメンバーでバスケやりたいので、選抜メンバーもベンチのメンバーも1つになって勝ち進みたいです!!まだまだよろしくお願いしますね、先輩〜。」

ヤス先輩はいつもより少し黒い笑みを浮かべて、手をタク先輩同様に前に伸ばした。



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