隣のマネージャーさん。
「私もまだまだ先輩達と、このメンバーでバスケやって上を目指したいです‼︎だから、えっと…全員で頑張りましょう!!」
「あはは、ミズキ顔赤いわよ?」
「い、言わないで下さいよ!!次は、結愛!!」
「え、あ、はい‼︎」
急に言われて、俺の隣にいた結愛が返事をした。
「あたしも家族みたいに温かい、バスケ部のこのメンバーが大好きです。だから、インターハイにいきたいです‼︎みんなで頑張りましょう!!」
結愛は笑って手を伸ばした。
「その観察力に期待してるわよ?」
「はい!!じゃあ…カズ先輩、どうぞ。」
「……あぁ。」
結愛がカズ先輩に笑顔を向けると、カズ先輩は頷いた。
「……俺は、まだ引退する気はない。このメンバーで、インターハイにいくぞ‼︎」
カズ先輩は力強く言って、ふっと笑った。
「わぁ〜、カズ先輩が…」
「あの、いつも無表情なカズ先輩が!!」
「カズが笑ったー!!」
「……お前等、うるさい。次、レジ。」
カズ先輩は、もとの表情に戻って俺を見た。
「あ…はい。」
やっと回ってきた俺の順番。
……って、最後から2番目かよ。