隣のマネージャーさん。
「悪い悪い、やり過ぎたみてぇ。」
「っの野郎…‼︎」
「ヤスー、落ち着いてけー!!お前ならできるぞー!!俺はヤスを信じてるぞ!!」
ヤス先輩は立ち上がってダイ先輩を見た。
ニカッと笑ったダイ先輩を見て、落ち着きを取り戻したヤス先輩は成田さんから離れた。
「ヤス、怪我とかしてないか?」
「はい、大丈夫です。」
「焦らなくて大丈夫だからな、確実に点を取りにいくぞ。」
「「はい!!」」
再び試合が始まる。
成田さんは相変わらずヤス先輩をマークしている。
相手も負けじと点を入れる。
ウチがリードしてるけど、気を抜くと危ない。
第1クォーター、第2クォーターが終了していく。
ヤス先輩は落ち着いているけど、口数が少なくなってきている。
「蓮次くん、はい、タオル。」
「結愛、サンキュー…」
「ヤス先輩…口数が減ったね。」
結愛も気づいてたみたいで、ちらっとダイ先輩と話すヤス先輩を見た。