隣のマネージャーさん。


「アイツ等も大きくなったわねぇ…」
「え?」
「去年あの2人と会った時はさ、今みたいな感じじゃなかったのよ。とくにヤスはいつもニコニコしてるけどうわべだけみたいな感じで。」
「そうそう。ダイはまだリハビリであまりバスケできなかったし、余計にね。でも、ダイは今と変わらず明るかったけどね‼︎」

ミズキ先輩とミーコ先輩がプレーをするヤス先輩とダイ先輩を見て話を続けた。

「やっぱりダイが怪我をした時から敏感になってたんだなって…今日のヤスを見て思ったわ。本当は誰よりも男っぽい性格してると思うなー、ヤスは。」
「……確かに。」
「レジもそう思うんだ?」

ミズキ先輩がクスッと笑って、コートの中のヤス先輩を見た。

ダイ先輩とヤス先輩は、言葉を交わさずにプレーをしていた。

お互いの息がぴったりで、しようとすることが手にとるようにわかっているみたいだ。

俺と颯汰みたいに、あの2人も互いに信頼できる親友なんだろう。



< 220 / 371 >

この作品をシェア

pagetop