隣のマネージャーさん。
「させねぇっつうの!!」
ゴール目前、ダイ先輩の進路方向を横切るように成田さんがバッ、と先輩の前に立ちはだかった。
「俺より背の低いお前には、俺の壁は越えられねぇ!!」
「誰がそんなつまんねーこと決めたんだよ?」
ダイ先輩はボールをしっかり両手で持つと、ギュッと膝を曲げた。
「小さいなら小さい分、高く跳べばいい話だろ!!」
「させるか…何!?」
ジャンプしたダイ先輩は、成田さんよりも高く跳んだ。
高く高く、まるで背中に翼が生えてるみたいに、とても高く。
「美味しいとこ、いっただっきまぁあーっす!!!!」
ガコンッ!!
ピピー!!
「試合終了!!」
ワアァアー!!
「やったー!!」
最後、見事なダンクシュートを決めたダイ先輩は満足そうに笑うと、床に倒れた。