隣のマネージャーさん。


「ぷっ…あはははは!!」

笑いだしたダイ先輩を、ヤス先輩も成田さんも目を丸くして見た。

「ダイ?」
「ダイ、ちゃん?」
「あはは、悪い悪い!!何だよ、かしこまっちゃってさー!!別に許すも許さねぇもないだろ?俺の意思で動いたんだから。柄にもないことしやがってー、お前ってやっぱり変な奴だなー!!」

また笑いだしたダイ先輩を、成田さんは少し呆れたように見ると、自分の額に手を当てた。

「改まった俺が馬鹿だった…やっぱりお前には敵わねぇな。」
「おう!!お前のことは嫌いだけど、これからも頑張れよ!!」
「はっ、お前に言われたかないね。俺等に勝った分、ちゃんと勝ち進めよ。」
「あ?あったりまえだ!!」

フッと笑った成田さんに、ダイ先輩もニカッと笑い返した。

ダイ先輩が、とても大きく見えた……


そんな気がした予選初日だった。



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