隣のマネージャーさん。
今日の練習は明日の決勝戦に支障が出ないかっていうくらいキツかった。
「暑い、疲れた、もう…無理〜。」
そう言いながら床に伸びる部員達。
「おい、伸びてるんじゃねぇぞ。」
「か…監督、さすがにキツイっすよ!!」
「あー…先輩、お疲れさまです。」
俺等の半分くらいの練習をしていたダイ先輩が伸びるタク先輩にタオルを渡しながら言った。
さすがの3年生も、今日はぐったりとした様子で壁にもたれ掛かったり、床に伸びたりしていた。
ドンッ
鈍い音がズシッと床に響いた。
何事かと思って全員の視線が音がした方に向けられる。
「ほら、頑張った分の差し入れだ。早く食え。」
監督は汗を流しつつも、涼しそうな表情で床に置いた袋からアイスを取り出して見せた。