隣のマネージャーさん。
「おはようございまーす!!」
「おはよぉございまぁーす!!」
揃って大きな声で挨拶をしたのは、颯汰と爽ちゃん。
試合があって颯汰が早く出掛けないといけない時は、爽ちゃんを母さんに預けに来る。
「おはよう、颯汰くん、爽ちゃん。」
「はよ、颯汰、爽ちゃん。」
「おはよう!!聞いてくれよ、レジー‼︎今日はびっくりするくらいすっきりと目が覚めてさー!!」
「あ、俺も。」
そう言うと颯汰はニカッと笑って、監督のあのキツイ練習はこれを狙ってたんだなと言った。
「じゃあ爽、今日もおばさんの言うことよーく聞いて良い子にしてるんだぞ?」
「はい!!サア、良い子にしてます!!」
そう言った爽ちゃんの頭を優しく撫でて、颯汰と俺は玄関の戸を開けた。
「いってきます。」
「いってきまーす!!」
「いってらっしゃい、2人とも頑張ってねぇ。」
「いってらーっしゃーい!!」
ブンブンと手を振る爽ちゃんとニコニコする母さんに見送られて、家を出た。