隣のマネージャーさん。


「「そうなんだ!!」」
「もうハモらなくていいって…」
「本当、仲良しだな!!」

そう言われて嬉しいのか、また2人はニコニコと笑った。

悠と結愛のとこだけ爽やかな風が吹いてる気がする……

「「双子だからねー。」」
「またハモってるし。」

そんな会話をしながらセミが鳴く道を学校に向かって5人で歩いた。

学校に近づくと先輩達とも合流。

どうやら、先輩達も今朝はすっきりと目が覚めたらしい。

監督……お見それいたしました、さすがです。
めちゃくちゃ恐いけど……

「じゃあ、荷物まとめたら会場に向かうぞ。忘れ物ないようになー‼︎」
「「はい‼︎」」

全員で荷物を確認、忘れ物もないか確認して学校を出る。

会場は少し遠いから電車に乗り、バスに乗り……

「着いたー‼︎」
「ダイちゃん、ちょっとボリューム下げよっか〜。」

バスから降りた目の前に見える試合会場。

決勝戦だからなのか、やけに人が多いように感じる。

三坂のジャージを着た俺達を見て挨拶をしたり、今日の試合のプログラムを見る人もいる。

今までとは少し違う雰囲気と、緊張感と暑さに心拍数が上がった。



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