隣のマネージャーさん。
「あ、悠と結愛‼︎」
「「瞬ちゃん!!」」
桜花のジャージを着たひょろっと背の高くてニコニコーっと優しく笑った、誰が見ても人が良さそうな人が悠と結愛に手を振りながら近づいて来た。
「おはようございます。」
「「おはようございます。」」
礼儀正しく挨拶をすると、悠と結愛の頭を撫でた。
「わー、久しぶりだなぁー‼︎」
「あ、頭撫でるなよ瞬ちゃん!!」
「わぁ、相変わらず大きいねぇ。く、首が…」
この人が、いつか話してくれた瞬ちゃんっていう人か。
想像以上にデカイな……
「結愛は小さいからねぇ。悠、ちょっと見ない間に少し成長したんじゃないか?」
「でた!!瞬ちゃんのお父さんみたいな口調と台詞!!瞬ちゃんは変わらないなー‼︎」
そう言って話す3人は、とても楽しそうだった。
すると、瞬ちゃんと呼ばれる人が俺に視線を移すとニコッと笑った。
「初めまして、夏川 瞬です。悠と結愛がいつもお世話になって……」
「「瞬ちゃん‼︎それじゃあ、あたし・俺達のお父さんみたいな台詞だよ!!」」
「え、あ…またやっちゃった。」
ははっと笑って頭をかくと、俺に手を出して、
「今日は、お互い頑張りましょうね。」
と、親近感溢れる笑顔で言われた。
「はい…よろしくお願いします。」
握手をすると、満足そうに笑ってまた全員に一礼して夏川さんは走って行った。
「礼儀正しい人だったな、桜花の1年。」
「っていうか、デカくなかった!?」
「……背、高かったな。」
3年の先輩達は、夏川さんの礼儀正しさとあまりの身長の高さに驚いていた。
「瞬ちゃん、身長195㎝ですからね。」
「うん。」
「「デカッ!!」」
あのカズ先輩もそう言うくらい、身長の高さに驚いたみたいだった。