隣のマネージャーさん。


「おい、そこの双子。何腕組んで考え込んでるんだよ……」
「お、噂をすれば‼︎」
「悠くん、別に噂してないよ?」
「あ、確かに。」
「何勝手に喋って納得してるんだよ…」
「まぁ、気にすんな‼︎」
「……今に始まったことじゃないから、別に気にしてないけどさ。で、2人して何考えてたんだよ?」

蓮次くんが悠くんにそう聞くと、悠くんはちらっとあたしを見た。

「あ、あー…ほら、今日暑いからドリンクとか余分に作った方がいいかなって結愛に言われたからさ、考えてたんだよな結愛‼︎」
「あ、うん。」

悠くんが言った言葉に頷きながら返事をすると、蓮次くんは悠くんとあたしを見て少し首を傾げたけどいつも通りの表情に戻って言った。

「なら、別にいいけど。悠、監督が呼んでたぞ。」
「え!?それ早く言えよな!!」
「いや、何か考えてたし…とりあえず、行った方がいいと思うけど?」

悠くんは慌てて走って行った。

「れ…蓮次くん?」
「……ん?」
「あ…ううん、何でもない‼︎」

先輩達の言葉を思い出して、何だか恥ずかしくて思わず俯いた。

……何か、気まずいなぁ…



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