隣のマネージャーさん。
「蓮次〜、結愛ちゃ〜ん!!」
「あ、蓮次くんのお母さん‼︎」
居心地のいい雰囲気になったところに、母さん達の声と足音が近づいてきた。
「あー、レジのお母さん!!」
「この前の差し入れ、ありがとうございました。」
「喜んでもらえて良かったわ〜。」
ニコニコしながら上機嫌の母さん。
でも、一つ気になることが…
「母さん、爽ちゃんは?」
「来てるわよ。あ、秀さーん、こっちこっち〜!!」
母さんが手招きした方向に、久々に見る顔があった。
「わあー!!高いたかーい!!」
「久々に子供を肩車したなー!お、久しぶりだな蓮次!!」
「久しぶり…父さん。」
「「え、お父さん!?」」
爽ちゃんを肩車しながら来た父さんに、颯汰以外の部員が驚いた。
まぁ、確かに驚くよな。
デカくてニコニコして、爽ちゃん肩車して来た人が俺の父親とか……
「「か…かぁっこいい…」」
「ミズキ先輩、ミーコ先輩。そんなこと言ったら調子に乗るからやめてくださいよ。」
「えー、だってかっこいいじゃん‼︎」
「若ーい‼︎レジと似てる‼︎」
「あはははは!!随分と賑やかな仲間に囲まれてるなぁ!!」
口々に言う先輩達を見てから、父さんは豪快に笑った。
何か……
めちゃくちゃ恥ずかしいんだけど!!