隣のマネージャーさん。
「わぁー…背、高い。」
傍にいた結愛が父さんを見上げながら言った。
「ん?君はマネージャーかい?」
「あ、はい‼︎園江 結愛っていいます。」
「あぁ‼︎君が結愛ちゃんか!!愛美から聞いてるよ。ははは、本当に可愛い子じゃないか!!」
そう言ってまた豪快に笑うと、父さんは俺を見てニヤリと笑った。
ちなみに、“愛美[エミ]”とは母さんのこと。
「こんなに可愛い子が応援してくれるんだから、頑張らないとなぁ?蓮次。」
「……んなこと言われなくてもわかるから…ってか、早く席に行け、いや、行ってください。」
「何だ何だ〜?久々に会ったのに冷たいじゃないかー‼︎」
「そうだぞ、レジ!!」
「いや、別に後でも会えるし…恥ずかしいから早く行ってください、お願いします。」
そう言うと口を尖らせながらも父さんはしょうがないなー。と言って母さんの手をとると、
「じゃあ、蓮次もみんなも頑張れよ‼︎」
「「はい、ありがとうございます!!」」
「蓮次、頑張ってね〜♪」
そう言って手を振りながら席に向かった。
……爽ちゃんに変な影響を与えなきゃいいけど…