隣のマネージャーさん。
ベンチに移動すると、目の前にはコートが広がっていた。
これから俺達がインターハイ出場を賭けて桜花学園と戦う場所。
「ふぅー……」
「何、レジくん緊張きてるの~?」
ヤス先輩がニコニコしながら話しかけてくる。
「違う……って言ったら嘘になりますけど、わくわくしてる方がデカイかもしれないっすね。」
「あはは、な~んだ。僕と一緒じゃん!!」
がんばろうね~、なんて言いながら先輩は俺の頭をくしゃくしゃと撫でた。
ヤス先輩に頭撫でられるの、はじめてな気がする……
「んじゃ、気い引き締めて挨拶しに行くぞ!!」
「「はい!!!!」」
勇大先輩の声に返事をして、コートの中心に向かって歩を進める。
桜花の生徒もこちらに歩いてくる。
……いよいよ始まる、
ラスト・ゲーム。