隣のマネージャーさん。


「お前等、いい顔してるぞ!!いいか、決勝戦は今日しかない。勝てたとしても、もし負けたとしても。今日この場で全ての力を出してバスケをすること!!後悔はしないプレーをすること!!今日までやってきたことを思い出して、選抜メンバー、ベンチメンバー、マネージャーの全員でバスケをしてることを忘れるなよ?

いくぞ!!

三坂高校バスケ部ーーーー……」



「「ファイッオオー!!!!!!!!」」



全員で掛け声をかける。

全員本当にいい顔してる。

「よっしゃー!!勝ちに行くぞー!!」

タク先輩が拳を突き上げながら言うと、カズ先輩も勇大先輩も力強く頷いた。

「レジ、頑張れよ‼︎」
「ああ、行ってくる。」
「きゃー、レジくんイケメーン!!!!」
「……颯汰、黙って。」

そう言って笑いながらもバクバクと脈打つ心臓。

わくわくと緊張感を持って、コートに向かって歩きだした時だった。


「れ……蓮次くん!!」


結愛に名前を呼ばれた。



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