隣のマネージャーさん。
「瞬ちゃんは相手にプレッシャーを与えるのが得意なんです。バスケ以外はニコニコしてるけど、バスケのプレー中に相手の目の前に回り込んで、身動きをとれないようにしたうえで余裕の表情をつくる。」
「……うまい具合にプレッシャーがかかるわけな。」
みんな納得したように頷いた。
でも……
「このプレー方法考えたのってさ……結愛、だったりするんだよな?」
「「えっ……」」
「……はい、そうです、何かごめんなさい。」
みんなの視線に負けて、とっさに謝っちゃった。
みんな苦笑しながらいいよ~、なんて言いながらいまだに動かない勇大先輩と瞬ちゃんを見た。
「でもさ、そんなプレッシャーに負ける程ウチのキャプテンは弱くないと思うけどな!!」
ダイ先輩がニカッと笑ってあたしの頭をくしゃくしゃと撫でた。
「ほら!!」