隣のマネージャーさん。


「ヤス!!!!」

ダイ先輩がヤス先輩に駆け寄って、肩を貸しながらベンチに座らせた。

「お前……足!!」

ヤス先輩の左足首は酷く腫れていた。

「あはは……やっちゃった~。でも、折れたって感じはしなかったから、大丈夫だよ~。」

そう言って笑うけど、痛みを我慢しているような苦しそうな笑顔だった。

「……」
「え、美姫ちゃ……」


ツンッ


「いぃ~~~っ!!!!」

美姫先輩は無言でへらへらと笑うヤス先輩の腫れた足首を爪先でツンッと軽くつついた。

「み……美姫ちゃ……っ!!」

涙目になりながら足を庇うようにうずくまるヤス先輩。




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