隣のマネージャーさん。
「だー、惜っしい!!」
悔しそうに言ったタク先輩。
勇大先輩も悔しそうだ。
「ナイスカット、夏川!!」
「こちらもこれ以上点入れられると困るんで。」
へらっと笑った夏川さんは、汗をぐいっと拭うと、
「ここから最後まで、本気でいきますから。」
そう、すれ違い様に俺に向かって呟いた。
「……挑むところ。」
俺もそう返すと、目が合った。
多分、俺と夏川さんの間に火花が散ってるのは誰が見てもわかるだろう。
「クスッ……悠と結愛もいい仲間ができたんだな。」
クスッと笑って俺から離れていく夏川さん。