隣のマネージャーさん。


「っ、……さすが、三坂高校バスケ部の部長さん。」
「まあね、うちにはいい眼を持ったマネージャーがいるからな。」
「……結愛、ですね。結愛を敵に回すのは怖かったけど……やっぱりね。悠ともいいコンビネーションだ。」

そんな言葉を交わしながら、夏川さんが俺の邪魔をしようと手足を大きく動かす。

追いつかれると思いきや、勇大先輩が夏川さんをマークして、といった感じが続いてる。

「ギリギリのところ、マークしてきますね。」
「レジもギリギリのところ、君から逃げてるんだよ。レジ、最後だ、いけ!!!!」
「させないよ、延長戦まで持ち込んでやる!!!!」

これ以上スピードを落としたら、夏川さんに捕まる……からといって、他も全員マークしてるからパスは出せない。

………俺が決めるしかないのか、外したら最悪、延長戦。

延長戦までやったら、こちらが持つかわからない……

やっぱり、




「ここで、きめるしかねえな…………」









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