隣のマネージャーさん。
「だあー、ちくしょう……止まらねえ~」
「……よく言った、拓真。」
「っ……ぐずっ、うるさい、……カズも、泣けばいいんだぁ……」
ずっと泣き続けるタク先輩の背中を、ミーコ先輩は優しく撫でた。
隣に座ってる颯汰もぐずぐずと泣き始めてた。
「タクが頑張って言ってくれた後の私だけど……私も、このメンバーが大好きだった。馬鹿やって毎日大騒ぎするミズキ、ヤス、ダイ。私達にとってはじめての後輩は、最初は上手くやってけるか心配だったわ。」
まるで母親のように苦笑いして3人を見るミーコ先輩。
「あはは……」
「何か、すみません。」
「は、はは……」
「さらに、個性豊かな1年が5人も入ってきて、正直すごく不安だった。」
その先輩の言葉に、俺達も苦笑する。
「みんないろんな事情ありすぎだし、抱え込みすぎだし!!もっと頼れって感じで……それだけみんなのこと大好きで、みんなの力になりたいって、マネージャーなりに思ってたわ。」
笑う先輩の目尻に、涙が溜まる。
「こんなに可愛い後輩がたくさんできて、私嬉しかった。毎日のように馬鹿やって騒いで、笑って。タクと同じく、ここに来るのが楽しみになってたわ。だから……寂しくなるけど、たまには遊びに来るから‼︎しっかり練習しなさいよ!!!!みんな、ありがとう。」
ミーコ先輩は、明るく笑って頭を下げた。