隣のマネージャーさん。

もう1つの顔

授業が終わって体育館に蓮次くんと2人で来た。

早かったのか、まだ誰も来ていなかった。

「来るの早かったな。」
「うん、先生帰りのSHR終わらせるの早いからね。悠くん達のクラスは先生の話が長いって言ってたよ。」
「あー……颯汰も言ってた気がする。まぁ、先に準備してれば来るだろ。」
「そうだね。」

俺と結愛は早速ボールを出したりタイマーを出したりと準備を始めた。

着替えも準備も終えて1人で軽くアップをしていると、ダンッとボールが弾む音がした。

音がする方を見ると、結愛が楽しそうにバスケットボールを弾ませていた。

「ねぇ、蓮次くん。」
「何？」

今だにボールを弾ませている結愛が言った。