隣のマネージャーさん。


「……あ、ゆあ、結愛。」
「んっ…」

誰かに名前を呼ばれて、肩を叩かれた。

「やっと起きたな。」
「あれ…あたし…」

体を起こすと、そこは教室で…

「珍しいな、結愛が居眠りとか…って、大丈夫か?」
「え?」
「……結愛、泣いてるけど…」

少し驚いた顔で言われたから、あたしは頬を触った。

あ、本当だ。

あんな夢見たから……

「大丈夫、あたし寝起きは涙が出て泣いたみたいになる人だから‼︎」
「は?何だそれ、聞いたことねぇけど…」
「とりあえず、大丈夫だから‼︎ありがとうね。」
「……あぁ。じゃあ、部活行こうぜ。」
「うん。」

蓮次くんは何か引っかかったみたいだったけど、それ以上何も聞いてこなかった。

あんな嘘、バレバレだろうな……



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