隣のマネージャーさん。
帰り道、結愛はスッキリしたという顔をして俺と悠の少し先を歩いていた。
「あ、そういえば。」
悠が思い出したように声をあげた。
「何?」
「結愛が自分から父さんと母さんのこと話したのって、もしかしたらレジがはじめてかもしれない。」
「…マジ?」
「マジ‼︎」
悠は笑って頷いた。
「結愛の中で、レジは少なくとも心を開くことのできる人なんだと思うよ。」
「……そうなのか?」
「うん、俺もそうだし。何かレジと一緒にいると落ち着くし、何か言っても平気っていう安心感があるっていうか……って、もしかしてレジ照れてる?」
「……別に、照れてるっていうより恥ずかしいんだけど…」
まさか2人にそう思われてるとか思ってなかったし。
ただ、悠と結愛がスッ、と俺の中に自然と入ってきただけで…
だから、そこまで言われるとさすがに恥ずかしい。