隣のマネージャーさん。

近づく、大会と距離



「悠くーん、朝だよー?」
「う〜ん……あとちょっと…」
「だーめー‼︎今日の部活は1日練習なんだよ、あたし遅刻はしたくないよ!!」
「あ、そうだ。今日は1日練じゃん!!」

そう言って悠くんは勢いよく起き上がった。

バスケのことになるとすぐに反応するのに。

バスケ抜きで早起きできないのかなぁ……

「うわ、もうこんな時間じゃん!!急がなきゃ!!」
「もう…お弁当はバックに入れといたからね。」
「あぁ、サンキュー!!」

悠くんはそう言うと洗面所へ向かってドタバタと向かいながら準備をはじめた。

「先に歩いてるからねー‼︎」
「はいよー!!」

あたしは仏壇の前に飾られたお父さんとお母さんの遺影と、バスケットボールに手を合わせた。

「今日もバスケしてくるね。」



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