隣のマネージャーさん。


「アイツ等みーんなバスケ馬鹿よ?口に出して言ってるのは悠と結愛くらいだけどさ。」

そう言って美姫先輩はまた明るく笑った。

「あっ、早く行かなきゃミーコ先輩に怒られる!!行こう!!」
「あ、はい‼︎」

あたしと美姫先輩は更衣室を出て、都子先輩達のいる体育館へと急いだ。

「あ、やっと来たー‼︎」
「すみませーん‼︎」
「お待たせしました。」
「いや、別にいいんだけどね。よし、じゃあドリンク作って、その後部室掃除して…」
「部室の掃除かー、1年が入部してはじめてですね‼︎今年は綺麗に部室を使ってくれてると助かるんだけどなぁ……」
「いつも汚いんですか?」

あたしがそう聞くと、先輩達2人があたしを見て、

「「ものすっごく汚い!!」」

と、声を合わせて言った。

「じゃあ、お掃除のやりがいがありますね‼︎頑張らなきゃ。」
「……結愛って、そういうところがいいよね。」
「うん、結愛だからいいですよね。何て言うか、癒される。」
「え?」

よしよしと、先輩達に頭を撫でられた。

最近、頭を撫でられることが多い気がする……


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