逢いたい理由
-由杜ver-
唯から聞き出したところ、
洋平というヤツは
大学の友達で
ソイツの相談をここでしたって訳か。
「ごめんね?」
そう涙目で謝る唯は
まぢ可愛すぎる。
でも今回の問題は
俺の問題でもある。
「俺も悪い。
あの日、姉ちゃんが急に来て
案内しろって言われたから」
あの日は本当に最悪だった。
俺の仕事で忙しい分
休みの日は唯と一緒にいたかったのに。
「そっか。
私も勘違いしてごめんね」
唯はいつも自分を責める。
溜め込みやすい唯は
絶対不安が今までたくさん合ったはず。
「唯。他に言うことないの?」
「ぇ……?」
「全部言って。
唯は我慢しすぎ。」