恋萌え~クールな彼に愛されて~
最上階で止ったエレベーターから降りた梨花は
塚本の顔を見たら最初に何を言おうかと悩みながら
大きく深呼吸をして彼の部屋のチャイムを押した。
ほどなく勢いよくドアが開けられた。
その瞬間、梨花の悩みは吹き飛んでしまった。
「いらっしゃい!」とにこやかに梨花を迎えたのは
赤味がかったショートヘアの男の子みたいな女の子だった。
咄嗟に、部屋を間違えたと思った梨花は慌てて頭を下げた。
「ご、ごめんなさい。お部屋を間違えました」
「あ~ 待って待って!大丈夫。間違ってないから」
慌てて立ち去ろうとした梨花を引き止めた
そのボーイッシュな彼女は部屋の奥に向って声を張り上げた。
「クーニー! お客さん、上がってもらうわよー」
クニ?!
ああ、邦明だからクニか・・・とすぐに納得はしたものの
それはすぐ焦りに変わった。
納得している場合じゃない。このやけに親しげな女性は
塚本の何なのだろうか?と梨花は酷く動揺した。
昨日の塚本の誘惑めいた言動から察するに
現在進行形で付き合っている女性はいないはずだ。
じゃあ 誰?
梨花は脳内に納めてある塚本の個人データを検索した。
確か一人っ子のはずだから姉妹ではないはず。
ならば親戚の子かもしれない。
それとも学生時代の友達かなにか?などと
ぐるぐると考えを廻らせていた梨花の目の前に
その謎の彼女はにっこり笑ってスリッパを差し出した。
塚本の顔を見たら最初に何を言おうかと悩みながら
大きく深呼吸をして彼の部屋のチャイムを押した。
ほどなく勢いよくドアが開けられた。
その瞬間、梨花の悩みは吹き飛んでしまった。
「いらっしゃい!」とにこやかに梨花を迎えたのは
赤味がかったショートヘアの男の子みたいな女の子だった。
咄嗟に、部屋を間違えたと思った梨花は慌てて頭を下げた。
「ご、ごめんなさい。お部屋を間違えました」
「あ~ 待って待って!大丈夫。間違ってないから」
慌てて立ち去ろうとした梨花を引き止めた
そのボーイッシュな彼女は部屋の奥に向って声を張り上げた。
「クーニー! お客さん、上がってもらうわよー」
クニ?!
ああ、邦明だからクニか・・・とすぐに納得はしたものの
それはすぐ焦りに変わった。
納得している場合じゃない。このやけに親しげな女性は
塚本の何なのだろうか?と梨花は酷く動揺した。
昨日の塚本の誘惑めいた言動から察するに
現在進行形で付き合っている女性はいないはずだ。
じゃあ 誰?
梨花は脳内に納めてある塚本の個人データを検索した。
確か一人っ子のはずだから姉妹ではないはず。
ならば親戚の子かもしれない。
それとも学生時代の友達かなにか?などと
ぐるぐると考えを廻らせていた梨花の目の前に
その謎の彼女はにっこり笑ってスリッパを差し出した。