Milky way
翌日…

いつものように登校して教室の前まで来ると,教室内がガヤガヤとしていることに気付いた。

「おはよう〜〜。」

教室に入って来たオレにクラスメイトの視線が一気に集まった。そして,クスクスと失笑が…。

「蒼井君,あれは何?」

クラスメイトが指差す方向を見ると…

「あっ!!!」

黒板には写真が貼ってあった。それはオレが[生まれたての子馬]の真似をやっている写真だった。

「や…やられた…。」

それはトモミのイタズラだった。

恥ずかしさで照れてるオレを,笑いながら見ているトモミの姿が教室の入口に見えた。

「アハハっ。」

無邪気に笑うトモミがいた。オレはその姿を見るだけで,恥ずかしさよりもうれしさの方が心を満たしていた。

オレはトモミの笑顔が見たくて,いつもいつもマヌケな姿を演じていた。ただ…笑顔が見たくて…。


オレの心はトモミの笑顔にときめいていた…。
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