Milky way

織り姫

トモミの誕生日前日。

オレはバイクを飛ばし,市内の外れにある場所に向かった。

バイクで移動し始めてから1時間半…。迷いながらもようやく目的地に着いた。


[CAKESHOP Sugar Bear]


インターネットの美味い物ランキングで[県内オススメNo.1]に指名されたケーキの店だ。

店の前に来ると,クリスマスなどの繁忙期ではないのに,店内からはみ出て店の前の歩道まで行列ができていた。

…すげぇ人気。列ぶのも大変だ。…

オレはバイクを路肩に停めると,行列の最後尾に列んだ。


列んでから30分後…。


「すみません,誕生日ケーキをワンホールお願いします。」

「かしこまりました。デコレーションには何かお書きしますか?」


「そうですね…。では,
[トモミちゃん19才おめでとう]
と書いてください。」

「かしこまりました。では明日お造りしておきますので,受け取りにお越しください。」

「はい。」

こうして,明日に向けての準備を終えた。


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