Milky way
「久しぶりだね!オレのこと覚えてる??」

「う…うん。」

再会に緊張感を感じながら,オレはトモミに話をふった。


が,その後言葉が見つからず,長い沈黙が流れた…。

場の気まずさに気付いたサヤカが,

「まっ,とりあえず乾杯しよ!ジュースだけど!」

サヤカの言葉に,三人は乾杯をした。

「で〜,私のことで悪いんだけどさぁ,わたしぃ今めちゃめちゃシアワセなんだぁ〜」

と,サヤカのノロケ話が始まった。

「へぇ〜,そうなんだぁ。うらやましいなぁ。」

トモミはサヤカの話に聴き入っていた。

「よかったねぇ〜。」

オレも聴き入っているかのように相槌を打った。


…なんとか,トモミちゃんとの会話を広げなければ…

オレはそう思いながらも,なかなか会話を切り出せずにいた…。


上手く話せないでいるまま30分も経った時,ようやくオレはトモミに話しかけた。

「あの時はごめんねぇ。オレがレポートを勝手に見て,トモミちゃんムカついたでしょ?」

すると,トモミから…



「ホントあの時はムカついた!

…この人,マジ最悪!!…

って思ったし!」

「ははっ…そうだよね…ホントにごめんね…」

オレの頭にあの時とは違った衝撃が走った…。
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