はじめてを、おしえて。
なんというタイミングの悪さ……まさか、今日じゃないだろうな。
いや、今日でも明日でも。
それは歓迎するべきできごとじゃない。
藤原くんが好きだと自覚してしまった今、それは隕石の大量落下と同等。
世界の終わりを意味しているのです。
「いい子ぶってるだけじゃん。
実際いいやつだけどさ。
私はお断りだね」
「いいよー、別に。ライバルが減った。
エヴァン下痢女に感謝だわ」
「って、もしかしているんじゃないの?そこに」
ぎくり。
嫌な音を立てていた心臓が、きりきりと痛みます。
ボクは無駄と知りながら、息を押し殺しました。