はじめてを、おしえて。
お友達から
「あぁ、腹立つ!
何だあいつら!」
藤原君は、自転車通学の人だったので。
ボクはその後部にしがみつき、乗せられるまま、ここへ来てしまいました。
そう、ここは藤原君の家です。
藤原君は、ボクをまた、部屋に招いてくれました。
「お前も、言い返せよな。
何も悪くねぇんだから」
ベッドに座った藤原君に向かい、ボクはドアのところに突っ立ったまま、うなずきました。
藤原君は、困ったように眉を下げます。
「あー……。そんな警戒しなくても、何もしねぇよ。
あの時は、マジでごめん」
「…………」
「もっと早く謝りたかったのに、露骨に避けるんだもんな……」
くしゃ、と藤原君は頭をかきました。