はじめてを、おしえて。
「嫌か?」
「そそ、そんなはずありません!!
本当に、ありがたいです!嬉しいです!歓喜の極みです!
どうぞ、こちらこそよろしくお願いいたします!!」
うおお、頬が熱い。
こんなに熱くなったのは、いつぶりだろうか。
「お前、大げさだなあ」
武士の土下座みたいになったボクを、藤原君は優しく起こしてくれました。
それだけで、鼻血が出そうです。
藤原君の笑った顔が、目の前にあるのですから。
こうして、ボクたちはお友達として、スタートしたのです。