はじめてを、おしえて。


男子にも、女子にも、分け隔てなく接する事のできるキミ。


キミは、誰からも好かれる存在。


ボクは……。


席につくなり、机につっぷし、寝ているふりで、自らの存在を消す、オタク。


決して、キミと運命が交わることのない存在。


ボクは、この時初めて。


オタクである事を、後悔しました。


幼少時代から常に、

『もっと積極的に、周りに溶け込みなさい』

言われ続けた言葉を思い出します。


あぁ、他人の言う事も、少しは聞くものだな。


ボクはそう思いました。



< 16 / 244 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop