はじめてを、おしえて。
藤原くんは、ボクの頭をよしよしとなでます。
「人の良い変化が受け入れられないのは、自分に自信がないからだ。
自分が本当に好きで、その価値を認めてる幸せな人間は、他人に意地悪なんか、絶対しない。
だから、もう相手にしなくていい」
「でも……っ」
そんなことを言ったって、彼女たちはBLの話ができる、大事なお友達だったのです。
ボクは今さら、気がつきました。
漫画の話しかしないから、お友達とは呼べない。
自分でそう思っていたのは、またもや自分だったのです。
自分が撒いた種です。
もっともっと、大事にすれば良かった。
そうしていたら、こんなささいなきっかけでハブにされることは、なかったはずです。