はじめてを、おしえて。
ボクだって、素敵な彼氏さんがいる理香さんがとっても羨ましいです。
でも、彼女を憎いとは思いません。
どうしてボクだけ、と自分を追いつめるのもやめましょう。
彼女はきっと、ボクよりずっと前から努力をしてきたのです。
現状は、その結果なのですから。
彼を見つめる理香さんは、とっても綺麗でした。
ボクも、いつかあんなラブビームが出せるようになるでしょうか。
いつか、藤原くんと相思相愛になることができるでしょうか。
「でさ、斉藤さんは彼氏いるの?
最近すごく変わったじゃない?」
「いっ、いません!!
好きな人は……いますけど……」
「へええ、どんな人?同じクラス?」
「言いません!!」
理香さんは面白そうに、ボクをいじり倒しました。
ボクも理香さんに彼氏さんとの馴れ初めを聞いたりしました。