はじめてを、おしえて。


何故なら、あの人たちのおかげで、公園にはほとんど人がいないからです。


いんちきだけれど、武将隊はそこそこの人気があるようでした。


人が少ないので、藤原くんの声が、よく聞こえます。


学校では、やはり人目が気になって緊張してしまうので、この状況は非常にありがたいものでした。


カキ氷を完食し時計を見ると、既に17時になっていました。


夏は日が高いから、夕方になったのがよくわからない。



「そろそろ、帰るか」



藤原くんが言います。



「はい」



寂しいけれど、ボクは同意しました。


関ヶ原と刀といんちき武将と。


また興味のあるものが増えた、有意義で楽しい一日でした。


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