はじめてを、おしえて。


しまったア!!誘導尋問だったのか!!


ボクはあわあわと言いながら、頭を抱えてガクガク震えてしまいました。


なんということでしょう。あっさり本心を話してしまいました。


藤原くんは立派な警察官になれます。


柔道が得意だし、背も高いし、協調性もあるのでSPにもなれます。


そのとき、ふっと頭の中に、スーツを着て、耳にイヤホンをつけ拳銃を持った、SP仕様の藤原くんが浮かんでしまいました。



…………萌え…………!!



じゃない!!


なんとかならないのか、この根っからのオタク頭ぁぁぁ!!



「おーい、帰ってこーい」


「はっ……!!」


「ほんとか、今の」



藤原くんはじっと、ボクの目をのぞきこんできます。


曇りのない、猫のような目で。


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