はじめてを、おしえて。
「…………!!」
してしまった。
とうとうしてしまった。
うわーーーーーー!!
大丈夫かなあ、鼻毛出てなかったかなあ。
恥ずかしくてなかなか顔を上げられないボクの肩を抱いて、藤原くんは囁きます。
「……あのさー、」
「はい」
「正直に言うと、最初のお前の感触が忘れられないんですケド。
夢に見るくらい」
「!?」
最初、というとアレでしょうか。
ボクの胸のことでしょうか。
今だからカミングアウトしますが、ボクの胸はEカップ。
ママ譲りの、ホルスタインみたいだし、BLでは絶対出現してはならない、自分では大嫌いな胸です。
まあ脂肪の塊なので、触れば気持ちいいかもしれませんけど。