はじめてを、おしえて。
「嫌?」
「では、ないですけど」
「よし。姉ちゃんが絶対もらってこいって言ってたから。
よろしくな」
ね、姉ちゃんもといお姉さまかいっ!!
このシスコンめっ!!大好きだけどね!!
しかしお姉さま、弟の上半身ヌードでも萌えられるとは……オタクの鏡です。
ボクも見習わなくては。
そうして、ボクたちはさきほどあったことを話しながら、のんびり文化祭を満喫しました。
いっくんは市川さんに啖呵を切ったボクを、ほめてくれました。
自分では少々偉そうな事を言ってしまったなあと思っていたので、少し気が楽になりました。
これからのことは、市川さん自身がなんとかすべきなのだ。
ボクは彼女を見守りつつ、支えていく決意を固めました。