はじめてを、おしえて。
「胸を小さくする手術、しようかな……」
トイレを済ませ、シャワーを浴びて戻ってきたいっくんに、ボクは提案しました。
「……なんで?」
「……こんな立派なおっぱいをチラチラ見せるから、おじさんは触りたくなったんだそうです」
「バカ!」
並んでベッドに座ったいっくんは、ボクの頭を叩きました。
「おっぱいとか言うな!
てか、みちるは悪くねぇだろ。
そんなん、おっさんの言い訳だ」
髪が濡れたままのいっくんからは、石鹸の良い香りがします。
ボクは何故かそれで、安心できました。
「……でも……これで、嫌な思い、何度かしたから……」
安心したからか……。
ボクは、内緒にしていた事を、いっくんに知ってほしくなりました。