はじめてを、おしえて。


胸に直に触れるいっくんの手から、甘い疼きがわたしの中に産まれます。


それはとても、不思議な事でした。


いっくんの唇が、首へ、鎖骨へ、胸へと降りていきます。


わたしの解放された口からは、悲鳴ともため息ともつかない声が漏れました。


赤子のように、胸に顔を寄せるいっくんの頭を抱きしめて。


わたしは初めて、男の子を『可愛い』と……


思ったのも、つかの間……


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