はじめてを、おしえて。


「痛い痛い痛いーッ!!

やめてーッ、死ぬーッ!!」


「騒ぐな!!ってか、暴れるな!!余計痛いから!!」


「ひとごろしぃぃぃぃ」


「俺だって痛いんだってば」


「もう、やめようよー」


「これ越えなきゃ、この先もねえぞ!!頑張れ!!」



鬼教官かーッ!!


侵入なんてもんじゃない、殺人未遂じゃないか!!


それでもわたし達は時間をかけて、なんとか結合を果たしました。


気づけばお互いに汗だくで、目があった瞬間、苦笑しました。



「……やばい。その顔、可愛い」



また、そう言われて、今度こそわたしの目から、涙が流れました。



「ごめっ、ごめんね、なんか、ごめん……」




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