はじめてを、おしえて。
こうして……。
初体験は散々なものでしたが。
わたしは、以前にも増して、いっくんの事が好きになってしまいました。
「少しずつ、上手になろうな」
それは、これからもそばにいて良いという事だよね?
わたしは嬉しくて、ただ、うなずきました。
「ところでさ、お前、ホモ漫画描いてる時ってどんな顔してるの?
今度見せてもらわなきゃな」
「やだよ……。
多分、しばらくは描かない」
「なんで?
漫画描くの、すげぇ好きなんだろ?」
「それはね……」