はじめてを、おしえて。
思い出すだけで、顔が熱くなります。
最後って……、すなわち、アレですよね?
妄想の中だけの事が、彼の言葉を伴い、現実味を帯びる……。
ボクはぼんやり、持っていた同人誌を眺めました。
男子が男子の体を触り、結合する漫画を見ながら……。
ボクは、そろそろと、自分の胸に手をあててみました。
そこには、いつもは制服に隠れている、奇妙な膨らみがあります。
無駄に大きいだけの、こんなもの、いらない。
女の子だから仕方がないと言われれば、いっそ男の子になってしまいたい。
そうすれば、ボクたちは立派なホモカップルになれるのに……。
そんなアホな事を考えました。