はじめてを、おしえて。


あぁ。


今、時間が止まってくれたら良いのに。


この瞬間、最高に綺麗な藤原君を永遠にしたい。


ボクは夢中で鉛筆を動かしました。



「話、しても平気?」



突如、藤原君が口を開きます。



「えぇ」



ボクは視線をスケッチブックに落としたまま、答えました。



「……パンツ見えてるけど」


「はい……えっ、わっ、きゃあぁ!」



ボクは体操座りをし、膝でスケッチブックを支えていたため、確かに藤原君の言う通りになっていました。


うう、だからスカートなど嫌いなのだ!!



「俺の服、膝掛けにしといたら?」



藤原君は苦笑しながら言います。



「は、はいっ、お借りします!」



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